乳酸菌について

【医師監修】 乳酸菌 合わない と感じるサインは?腹痛・下痢の原因と対処法

乳酸菌 合わない

乳酸菌 合わない と感じるサインは?腹痛・下痢の原因と対処法について医師監修のもと情報を紹介します。乳酸菌を摂り始めてから「合わない」と感じるサインとして、最も一般的なのは腹痛や下痢などの消化器症状です。

これらは必ずしも乳酸菌の副作用ではありませんが、体質や摂取方法、または他の要因によって起こることがあります。

乳酸菌を摂り始めてから「合わない」と感じるサインとして、最も一般的なのは腹痛や下痢などの消化器症状です。これらは必ずしも乳酸菌の副作用ではありませんが、体質や摂取方法、または他の要因によって起こることがあります。

乳酸菌 合わない と感じるサイン

乳酸菌を摂り始めてから以下のような症状が見られる場合、「合わない」と感じるサインかもしれません。

  • 腹痛・腹部の不快感:特にお腹が張る、ゴロゴロ鳴る(腹鳴)、けいれん性の痛みがあるなど。
  • 下痢:水様便や軟便が増える。
  • お腹の張り(腹部膨満感)やガスの増加。

腹痛・下痢の原因

乳酸菌を摂ることで腹痛や下痢が起こる主な原因としては、以下の点が考えられます。

1. 腸内環境の急激な変化

  • 乳酸菌(プロバイオティクス)を摂取すると、腸内の細菌バランス(腸内フローラ)が一時的に変化します。
  • この急激な変化に対応しきれず、ガスが発生しやすくなったり、腸のぜん動運動が過剰になったりすることで、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。この症状は通常、一過性で数日で治まることが多いです。

2. 乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)

  • ヨーグルトや乳酸菌飲料など、乳製品から乳酸菌を摂っている場合、これらの食品に含まれる乳糖(ラクトース)が原因となっている可能性があります。
  • 乳糖不耐症とは、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが弱いために、乳糖が消化されずに大腸に達し、そこで腸内細菌に発酵されてガスや下痢を引き起こす状態です。
  • 乳糖不耐症の症状は、乳製品摂取後数時間から数日以内に現れることが多いです。

3. 乳酸菌の種類が合わない

  • 乳酸菌には非常に多くの種類があり、それぞれ腸内での働き方が異なります。
  • 個人の腸内環境(元々持っている細菌の種類やバランス)によって、摂取した乳酸菌が競合を起こし、一時的に不調を引き起こす可能性が示唆されています。

4. 過剰摂取

  • 乳酸菌そのものには副作用はないとされますが、サプリメントや特定の商品を推奨量を超えて過剰に摂ることで、一時的な消化器症状(下痢、膨満感など)が出ることが報告されています。

対処法と専門家への相談

対処法(セルフケア)

  1. 摂取量を減らす、または一時中断する
    • 症状が軽い場合は、一度に摂る量を減らして様子を見ましょう。
    • 症状が治まったら、少量から再開し、徐々に増やしていきます。
  2. 乳製品以外から摂ることを試す
    • 乳糖不耐症の可能性がある場合は、乳製品を含まない乳酸菌サプリメントや、豆乳ヨーグルト、漬物などの発酵食品から乳酸菌を試してみましょう。
  3. 他の種類の乳酸菌を試す
    • 現在摂っている乳酸菌(菌種)が合わない可能性があるため、別の種類の乳酸菌を含む食品やサプリメントに切り替えて、2週間程度継続して試してみましょう。

医療機関への相談が必要なケース

以下の場合は、乳酸菌が原因ではなく別の疾患が隠れている可能性があるため、医療機関(消化器内科など)を受診しましょう。

  • 症状が2週間以上続く場合。
  • 症状が重い(激しい腹痛、血便、高熱、脱水症状など)場合。
  • 乳酸菌を中止しても症状が改善しない場合。
  • 何を試しても整腸効果が感じられない場合。

医師と相談することで、体質に合った乳酸菌の種類や整腸剤を処方してもらえることがあります。

腸内に善玉菌を増やす乳酸菌のチカラ

ガセリ菌 ヨーグルト 副作用 希に症状が出る人もいる

ガセリ菌 ヨーグルト 副作用

ガセリ菌ヨーグルトの副作用について、一般的に安全性は高いとされていますが、人によっては以下のような副作用を感じる場合があります。

ガセリ菌 ヨーグルト 副作用

ガセリ菌 ヨーグルト 副作用
ガセリ菌 ヨーグルト 副作用

ガセリ菌自体に重篤な副作用はほとんどないとされています。ただし、まれに副作用が出る方もいるので注意しなければいけません。いくつかの注意点や、体質によって起こりうる軽微な症状は考えられます。

ガセリ菌ヨーグルトの副作用

ガセリ菌ヨーグルトは一般的に安全性が高く、健康によいとされる乳酸菌を含んだ食品ですが、人によっては以下のような副作用が出ることがあります。

主な副作用・注意点

  • お腹がゆるくなる・下痢: 腸内環境の変化により、一時的に下痢や軟便になることがあります。
  • ガスがたまりやすくなる: 善玉菌が腸内で増える過程で発酵が活発になり、ガスやおならが増えることがあります。
  • 乳糖不耐症の人は注意: ヨーグルトに含まれる乳糖を分解できない人は、腹痛や下痢を起こす可能性があります。
  • アレルギー反応: 乳製品アレルギーを持つ人は、かゆみやじんましん、呼吸器症状などのアレルギー症状が出る可能性があります。
  • 栄養バランスの偏り: ガセリ菌ヨーグルトを過剰に摂取することで、他の栄養摂取が不足する恐れがあります。

まとめ

ガセリ菌ヨーグルトは腸内環境を整えるのに役立ちますが、体質によって合わないこともあります。初めて試す場合は少量から始め、体調に変化があれば摂取を中止し、必要に応じて医師に相談しましょう。


ガセリ菌

「ガセリ菌」とは、乳酸菌の一種で、正式には「ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)」といいます。人の腸内や母乳、口腔などにも存在するヒト由来の善玉菌で、健康効果がさまざまに期待されていることで注目されています。

ガセリ菌の特徴

  • ヒトの腸にすみやすい:ヒト由来のため、腸内に定着しやすく、効果を発揮しやすいとされます。

  • 酸や胆汁に強い:胃酸や胆汁に耐える性質があり、生きて腸まで届く可能性が高いです(特に「ガセリ菌SP株」は有名)。

  • 整腸作用がある:便秘や下痢の改善、腸内環境の正常化に寄与。

ガセリ菌の主な効果・効能(研究報告ベース)

効果 内容
内臓脂肪の低減 とくに「ガセリ菌SP株(L. gasseri SBT2055)」は内臓脂肪の減少効果が確認された研究があります。
整腸作用 善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制することで腸内環境を改善。
免疫力の強化 感染予防や花粉症の軽減効果が報告されたこともあります。
アレルギー抑制 一部でアトピーやアレルギー症状の軽減効果が示された研究も。
血糖・コレステロールの改善 食後血糖値や血中脂質への作用も期待されています。

腸内に善玉菌を増やす乳酸菌のチカラ

ヨーグルトといえば乳酸菌食品の代表であって、私たちの体にうれしい効能がたくさんあります。

乳酸菌のチカラで理想の便をつくろう

私たちの体にさまざまな健康効果をもたらすといわれている乳酸菌ですが、乳酸菌ときいてパッと思いつくのは、やっぱりお腹に良いということではないでしょうか。
乳酸菌の一番の働きとして、腸内環境を整えて便秘や下痢を改善してくれます。
乳酸菌が腸内に入ると、腸の中を弱酸性にして悪玉菌を撃退し、それによって、もともと腸内にすんでいる善玉菌が増殖しやすい環境をつくります。さらに、乳酸菌が腸を刺激して、蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進します。
腸内環境が改善されることで、便の回数や量を増やしたり、便を適度なやわらかさにするなど、ガンコな便秘にも効果を発揮するのです。

ヨーグルトの乳酸菌は、加熱しても善玉菌がすみやすい環境をつくる乳酸や、善玉菌のえさとなる乳糖はそのまま残ります。しかも、死滅した乳酸菌は食物繊維と同じような働きをして、便のかさを増やしてくれるのです。
食品に含まれている乳酸菌には種類がいろいろありますが、乳酸菌食品の代表とされるヨーグルトを毎日摂取するよう心がけて、快便を目指しましょう。

自分に合う乳酸菌を見つけよう

ヨーグルトの有用性が注目されている現在では、さまざまな種類のヨーグルトが店頭に並んでいます。それらのうちのどれを選んでも整腸効果が期待できるかというとそうではないのですが、高価なものだからいいというわけではありませんし、安価なものがダメというわけでもありません。どれにしようか迷ってしまう人もいるかもしれませんが、人それぞれ自分に合った乳酸菌があるので、いろいろな種類を試してみてヨーグルトを選ぶとよいでしょう。

自分に合ったヨーグルトを探すには、まず、同じ種類のヨーグルトをしばらく食べてみて体調がよくなるかどうかを見ます。それには、少なくとも2週間程度は同じものを食べ続けて、便通や便の状態、肌の調子などがどう変化したかをよく観察しましょう。

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